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学科教習「荷重」
フォークリフト免許の学科は、11時間ですが、普通自動車運転免許を持っていると4時間免除され、7時間の講習時間となります。覚えなくてもいいところも多いので、フォークリフト免許取得.comでは、実際の試験に合格するのに必要な情報を主に掲載しています。
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フォークリフトの定義および特徴
フォークリフトとは、荷をを積載するフォーク、ラムなどの装置、これらの装置を上下させるためのマストを備えた動力付きの荷役運搬車両を言います。
- ■フォークリフトの特徴
- 荷役運搬作業が構内の不特定場所で行える。
- ハンドル切れ角度が大きく、車体が小型化されているので小回りが効く。
- マストやフォークなどの荷役装置が前方に装着されているので前方の視界が悪い。
- 積荷を保持する構造が片持ちのために積荷の長手方向の長さが長くなるにつれて、荷役運搬できる質量が小さくなる。
- 公道では、荷役運搬作業ができない。
- 車両重量が重い。
荷役とは、文字通り荷物を動かす役割という意味です。ハンドル切れ角度はカウンタバランスフォークリフトで、75度ほど。リーチフォークリフトなら90度近く切ることができます。普通の自動車の切れ角度が35度程度なので、倍以上の切れ角ですね。
「積荷を保持する構造が片持ちのために積荷の長手方向の長さが長くなるにつれて、荷役運搬できる質量が小さくなる。」この言葉はフォークリフトの特徴を言い表したもっとも的確なものですが、理解しづらいと思いますので、図解で解説します。
積荷を保持する構造が片持ちというのは、荷物を前方のフォークに載せるので、車体後ろ側の重さで支えるということです。
積荷の長手方向の長さが長くなるにつれて、荷役運搬できる質量が小さくなる。というのは、図解のように、長方形のものをフォークに載せた時に、重心が前の方にいくのであまりに重い荷物だと前のめりになるということです。
同じ重さなら、正方形の荷物の方が長方形の荷物に比べて安定するということですね。
フォークリフトの基準荷重中心
フォークに載せた荷物の重心位置と、フォークの垂直前面との距離を荷重中心と言います。基準となる荷重中心はJIS(日本工業規格)により定められています。
フォークの長さは、基準荷重中心の約2倍が必要で、一般的な2tのフォークリフトで見てみると基準荷重中心は500mmなので、1000mm(1m)のフォークの長さということが分かります。
最大荷重(t) | 基準荷重中心(mm) |
---|---|
1t未満 | 400mm |
1t~5t未満 | 500mm |
5t~15t未満 | 600mm |
15t~24t未満 | 900mm |
24t以上 | 1200mm |
基準荷重中心に載せることができる荷重のことを「最大荷重」と言います。基準荷重中心を超えても「許容荷重」の間は大丈夫ですが、許容荷重も超えると前側に傾くということになります。
フォークリフト構造規格により、運転者の見やすい位置に決められた事項を銘板として表示されています。運転にあたっては、銘板に記載されている荷重に対して、運転資格や荷物の重さが適切かどうか確認することが大切です。
- ■銘板記載事項
- 製造者名
- 製造年月日または、製造番号
- 最大荷重
- 許容荷重
その他、フロントトレッド(前タイヤの間隔)や空気圧、荷重中心(ロードセンターともいいます)なども表示されています。
型式の見方
例えば、「FG25-00001」というフォークリフトの型式があります。1字目のFは、フォークリフトを表しています。
2字目は動力を表しています(Gはガソリン、Dはディーゼル、Bは蓄電池(バッテリ)が動力ということ)。
3、4字目は最大荷重を表しています。10=1tなので、25なら2.5tということになります。
ハイフン以降は製造番号です。
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